逆境の桜
密会
「何で晋作がいるのよ。」
そう。
坂本さんと話をしたかったのに何故か晋作も一緒にいる。
「んだよ。俺がいちゃ悪ぃか?」
「いや、別に....。」
ハァ........。
もうどうでもいいや。
「坂本さん。私は京である噂を耳にしたのですが、薩長同盟を考えているというのは誠ですか?」
「あぁ。誠じゃき。やはり松村殿も反対するかね?」
「いえ。反対もなにも私は大賛成です。」
「そうか!そうか!なら話は早いじゃき!早速薩摩藩邸に行って西郷殿にも賛成を得るじゃき!」
「坂本さん。薩長同盟の次に私は会津と同盟を組みたいと思うのですがお手伝いをお願い頂けませんかね?」
坂本さんは少し難しそうな顔をしたが、すぐに同意してくれた。
「しかし、まずは薩長同盟じゃ!薩摩は会津と同盟を組んでいるきに、それなりの情報は得られるはずじゃ!」
「そうですね。では早速薩摩へ向かいましょう。坂本さん、西郷殿にお時間を頂けるか確認して頂いてよろしいですか?」
「わしに任せるき!」
どん!と自身の胸を叩く坂本さんに私は期待をし過ぎている。
まずは薩長同盟。
薩摩は戦に強い。
最新の武器なども揃っているはずだ。
きっとかなりの戦力になるわね。
「桜、お前薩摩藩邸に行って平気なのか?」
眉間に思いっきり皺をよせた晋作に言われて思い出した。
薩摩とはあまり仲が宜しくないことを。
「まぁ、坂本さんもいるし大丈夫でしょう。」
「気をつけろよ。春も稔磨も小五郎も心配している。」
「私は大丈夫。みんなと約束したんだもん。」
「そうだったな。頑張れよ。」
「うん!」
そうして私達は後日薩摩藩邸へ向かった。