逆境の桜
。*稔磨side*。
日清戦争が終わり、俺と晋作、小五郎は春の待つ屋敷に帰った。
「....ただい....ま....」
パタパタパタ
「桜に何があったの!?」
俺は........いや、俺たちは驚いた。
桜が死んだことを春はまだしらないはずだ。
「な....ぜ....そう思った?」
「七日前の朝に........庭に咲いていた桜が突然枯れたの........。まだ....冬にもなっていないのに....葉が全部落ちて....木も........」
「........七日前に桜は死んだ。」
「っ!?うそ........でしょう....?」
「本当だ....。桜が乗っていた飛行機が............墜落したんだ............。」
「や....だ............嘘でしょ........っ........さくら....ぁ............」
俺は桜の名前を呼びながら泣く春をそっと抱き締めた。
「....春....よく聞いて....。桜からの伝言だから........。」
「!?....う....っ....ん....!」
「ーーーーーーーーーーー。」