逆境の桜
約束の日、私は約束通り小松帯刀へ訪れたのだが........
「................」
「................」
室内には私と薩摩藩主の西郷隆盛の2人だけ。
何故!
何故坂本さんがいないの!?
この気まずい空気なんとかしてぇぇぇえ!
1人、そんな事を考えてると西郷が口を開いた。
「坂本はん....来ませんね....。」
「来ますよ。来なかったらボコボコにしてやりますよ。」
「ほう?それは奇遇ですね。おいも同じ事を考えていましたよ。」
なんて話をしていると廊下側から誰かが走る音が聞こえて来た。
「来ましたね。」
「そうみたいですな。」
スパンッ
「すまん!遅れたき!」
坂本さんが到着すると話し合いが始まった。