逆境の桜
「松平殿!私は幼い頃に兄と約束したんです!」
「約束?」
「はい。それは、会津と長州で同盟を組むことです。松平殿は兄と親しかったのですよね?」
「あぁ!親友だ!」
「ならお願いします。同盟を組んでください。兄の為に、そして国の為に。」
私は額を畳に押し付けて頼んだ。
「松村殿、顔をあげなさい。」
松平は困ったように笑いながら私を見ていた。
「今すぐに私の意見だけで同盟は組めない。だからまた五日後にまたここへ着て頂けるか?」
「はい!」
こうして私は会長同盟へまた更に一歩近づいたのだった。