逆境の桜
塵も積もれば........
後日、私は佐幕派の者を連れて御所へ向かっていたのだが....
「あぁぁ....私はどうしてここまで馬鹿なのか....これじゃあ坂本さんに負担が掛かり過ぎるじゃないか....。」
そう。私は佐幕派を坂本さんは倒幕派を引き連れる事になっていたのだが佐幕派3人、倒幕派が7人いると言う事に今気がついたのだ。
「お前が馬鹿なのは今に始まった事じゃねえだろう。」
「ムッ。お前....私と知り合って数ヶ月しか経っていないと言うのに私を語るなっ!」
「数ヶ月も一緒にいりゃあお前がどんな奴かくらいすぐ分かんだろうが。」
「はぁ....。全くこの二人には緊張感と言うものがないのか....。」
「近藤さんも大変ですな。」
この3人の状況を見て西郷は思わず苦笑いだ。