【短編】毒舌美少女と犬系男子
通学中にて
学校なんて、つまらないのだ。
友達をつくったって裏切られて終わり。
男子と仲良くするだけでタラシとか言われる。
だから、誰も本当の自分を知らない。
ひょっとしたら、今自分を引っぱっているこの手も、知らないだろう。
そう思うと、急に怖くなった。
「海ちゃん....?急に止まってどうしたの?」
「きみは、私を知っているか....?」
普通に考えれば私は中二病だと思うだろう。
いきなりこんなこと問われたら。