ヒカリ
そんな時出会ったんだ

『天城ヒカリ』に


スッ‥


「‥?」


目の前に差し出されたハンカチ。

私はそのハンカチを差し出した人を見上げた。


「涙‥拭きな‥」


そう言って私の手にハンカチを手渡して私の隣に座った。


「‥ヒック‥ありッ‥がと‥」

「うん。」


何故かあなたが隣にいるだけで安心した。

しばらくして


「おちついた?」

「うん‥ありがとう‥」

「あんた‥1-2?」

「えっ‥うん。」


一瞬あなたは複雑な顔をして


「そう‥アタシも1-2。よろしく。」

「うんッ‥よろしくね‥」

「アタシは天城ヒカリ‥ヒカリって呼んで」

「私は香山杏だよ。杏って呼んでね‥」

「‥‥‥‥」

「ヒカリ?」


ヒカリは複雑な顔をして私にこう言った。


「杏‥みゆき達に何かされたんでしょ?」

「えっ‥」


ヒカリは私をまっすぐ見ていた。
私はなんだか耐えられなくなって目を剃らした。


「やっぱり‥何かされたのね‥制服濡れてるし」

「あ‥これはっ‥」


私は必死に隠そうした。



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