絶対的な距離。〜私と彼の何日間にもよる交換日記〜



まあ話を進めると、晴君はね、お姉さんを心配してさ。


そりゃあもう盛大に。
毎日飯を部屋に置きにいって………



嗚呼、ごめんごめん。
詳しくいうと、灯さんは引きこもっちゃったんだ。
自分の部屋に。

弟の方は当時、高校生で……二歳違ってたのかな。


確か18と16か。
若いなあ、そう思わないか?



それで、話を戻すと。
余りに心配した弟は灯さんにノートをご飯と一緒に添えて、
交換日記をしようって言い出したんだ。


本人も嫌だったみたいだけど、
手紙の方が効果もあるし適してる、と思ったみたいだね。
……本当にバカだなあ。



………まあそんな話だよ。
今からする話は。



じゃあ話そうか。
その前に一杯、お茶をくんでおくよ。



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