友人
再会
指定されたバーにはお客は、居なく雰囲気が高級感漂う為に僕は、落ち着かずにジントニックをバーテンにお代わりしなかがら苦い煙草を吸っては消していた。
ガラスの灰皿に長いままの煙草が何本も入っている。
テーブルの黒光りする木はなんと言うのだろうなと考えながら二杯目のジントニックを半分ほど一気に飲んだ。
キックの効いた酒が飲みたかったが我慢する。
綺麗に置かれた酒瓶の中からウォッカを、そのままで飲みたい衝動にかられる。
ドアが開いて懐かしい顔が見えたが、後ろに背の高い陰鬱な顔の若い男が居たために僕は、笑顔を作りかけたままやめた。
少し太ったなと思いながらその高そうなスーツの素材はいったい何なんだろうと思う。
お互い忙しく会うのは数年ぶりだった。
彼は、僕の隣に座ると若い男に目で合図した。
若い男は、相変わらず陰鬱な顔だが素早く一礼すると店を出る。
「呼び出してすまん。時間もないんだ。」
彼は、そういうとバーテンに同じのをと頼んだ。
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