教師の恋愛日

窓側にあるパイプ椅子に座る美保の所へ、橘が近寄ってきた。

「先生も大変ですね」

{話し掛けるなよ~}

「えっ?」

「舞矢佐和ですよ」

「はぁ…」と気のない返事に加え、話し掛けるなオーラを出してみるが意味が無い。

「…先生は独身ですよね?」

{駄目だ!こいつと一緒にいちゃ駄目だ!}

「えぇ~、どうですかねー。すいません、やる事があったので失礼します」

コーヒーを手に持ったまま戻り、また一口飲んで作業を始めた。


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