教師の恋愛日

「何で!唇!」

「平手打ちされた」

「嘘っ!そんなに強く?」

「あの人、力強過ぎ」

頬を擦りながら、ヘラッと笑って見せたが、切れた口端の痛みに顔を歪める。

急いで職員室に連れていき、保健室の鍵を取って舞矢を引っ張って行った。

「痛いっす」

「殴るなんて…、酷すぎる」

消毒して絆創膏を貼る。

「ごめんなさい、行かせなければ良かった」

「……センセイのせいじゃない」

「でも…」


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