教師の恋愛日
「学校、辞めるの?」
「え?」
机の下で手悪さをしているのか、俯いたまま、目を合わそうとしてこない。
「何で?そんな話どこで聞いたの?」
「クラスの奴らが喋ってた」
今担任を任されてる3年が卒業するのと同時に、美保も高校へ行く。
中学の教師ではなく、高校教師になるんだ。
丁度赴任してきて3年、移動を言われても可笑しくない。
「…そう」
「……するんだ」
「まぁね」
気まずい雰囲気が広がる。