教師の恋愛日
寂しく思ってくれているのだろうか、ひどく舞矢を傷つけることをしてしまっているのに…
「舞矢君は優しいね」
「いや、」
「もっと優しく、もっと強い大人になって欲しいな~、なんて」
歯をみせてニッと笑うと、舞矢はやっと目を合わせてくれ、さらに柔らかく微笑んだ。
「そんな大人になったら、センセイ…付き合ってくれるの?」
「はぁ?」
「センセイ、鈍感?」
机に肩肘を置いて、美保の驚く顔を覗き込むようにして言った。
「変なこと言わないの!10も歳が離れているのに!」