先生教えて…

修学旅行

「それじゃあ部屋の班はこれでいくぞ 自由行動以外は班行動だからな」


明日は待ちに待った修学旅行


「美里! 明日遅れちゃダメだよ」


葵は私の腕を突っつく


「大丈夫だよ 葵こそ大丈夫なの?」


葵は苦笑い


朝弱いもんな


それから葵と一緒に帰った


話は修学旅行の話ばかり


そして



「じゃあまた明日!」


別れ道葵は私に手を振る


今言わなきゃ


葵には言わなきゃいけない


「葵! あのさ…」


「どうしたの?」


葵はビックリした顔で私を見る


「あの 私… 好きな人できたかも…」


沈黙が流れる


葵は固まったまま


「葵…?」


「えーーー」


私は突然の大声にビックリ


そんなにビックリする?


「何か最近おかしいなって思ってたんだよ 水澤先生でしょ?」


「えっ… 何で?」


何でわかるの?


「何年友達やってんのよ すぐにわかったよ」


「葵… 引くよね… 先生好きとか…」


葵は私にピースサインを向けた


「引かないよ 応援するから 美里が恋なんてレアだもん」


葵は私に抱きついてきた


私頑張る


この恋を諦めたくないから


そして明日から二泊三日の修学旅行が始まる



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