【完】時を超えて、君に会いに行く。
……ダメ。
航がどんどん、横断歩道のある道へと近づいて行く。
それと同時に、嫌な予感がする。
心臓がドクンと音をたて、冷や汗が一気にでてきた。
……いやだ。
もういや。
見たくない。
もう、航を連れていかないで……!
――ププーッ!!
あのときと同じ、嫌な音が耳を裂く。
どうして?
変えたい未来は、変わらないの?
どうしても無理なの?
「航……っ!」
いや。
もう過去に戻るのもいや。
でも、失いたくない……!!