【完】時を超えて、君に会いに行く。


どういうことか、全然わからない。



私はどうなったの?


あのあと、気を失っただけ?


航は、生きてたの?




でも、そうだとしてもおかしい。



……私が長いこと気を失ってたにしては、お母さんの反応はあまりにも普通すぎる。



心配どころか、むしろ、いつもよりヒドイ扱いだった。




「……待って」



あの日、あの事故が起こった日は金曜日だったはず。



だったら次の日、つまり今日は土曜日だよね?



じゃあ、学校があるなんておかしい。



航が迎えに来るのも、おかしい。



航はいつも、部活の朝練がない月曜にだけ迎えに来てくれる。



そして一緒に登校するのが日課だ。





私はハッとして、部屋にあるカレンダーを見た。



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