【完】時を超えて、君に会いに行く。
前々から思ってたけど、彼方は少し変わってる。
いつも飄々としてて、なんでもできちゃう天才で、そのクセ嫌われる要素のない優しい人。
どちらかといえば大人しいけど、私たちといるときは、笑ったりする。
だけどなぜか、少し距離を感じる。
人にどうでもいいような態度を見せておきながら、私の心配をしてみせたりする。
私には彼がなにを考えているのか全くわらかない。
わからないけれども、だ。
私が小説の話をしたとき、なぜか彼方は、嬉しそうなんだよね。
それはなんでだろう……?