【完】時を超えて、君に会いに行く。


…………。




「な、んで……?」



ポツリと消えいるような声が、この部屋で響く。



カレンダーに記されていた〝今日〟は、土曜日ではなく月曜日だった。



でも、ただの月曜日じゃない。



航が事故があった日より前の、月曜日。



一週間前の月曜日だった。





――ガチャ。



「おい未歩ー。着替えたか?」



ノックもせず、無遠慮に開く私の部屋のドア。



そこに立っていたるのは、確かに私の幼なじみだ。



「航……」



「お、着替えてんじゃん。早く朝飯食ってこいよ。遅刻すんぞ!」

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