【完】時を超えて、君に会いに行く。
気づけばいつの間にか、さっきの頭の痛みとヒドイ吐き気はおさまっていた。
「航……。私、なんか変だ」
「は?」
「熱、あるのかな……?」
「なんだよお前、熱あんのか?無理すんなよ」
そう言って、航は私のおでこに大きな手をあててきた。
温かい手。
航はちゃんと、生きている。
私が、夢を見ていただけ?
それとも……。
もう一度、カレンダーを見直した。
まさか。
そんなワケないよね。
私が過去に戻ったとか……そんなの、あり得ないよね?