【完】時を超えて、君に会いに行く。


気づけばいつの間にか、さっきの頭の痛みとヒドイ吐き気はおさまっていた。



「航……。私、なんか変だ」



「は?」



「熱、あるのかな……?」



「なんだよお前、熱あんのか?無理すんなよ」




そう言って、航は私のおでこに大きな手をあててきた。



温かい手。


航はちゃんと、生きている。




私が、夢を見ていただけ?



それとも……。




もう一度、カレンダーを見直した。




まさか。



そんなワケないよね。




私が過去に戻ったとか……そんなの、あり得ないよね?
< 21 / 420 >

この作品をシェア

pagetop