【完】時を超えて、君に会いに行く。
彼の手は、私の小さな手では包みきれないけれど。でも、そんな中思ったんだ。
過去に私に希望をくれた、
誰かの〝ため〟に、自分を犠牲にしてしまうほど、
儚い強さと、温かい優しさの持ち主である彼方に、
幸せになってもらうために。
笑ってもらえるように。
大切な彼方の未来を、1番近くで助けてあげることが、守りぬいてあげることが、
過去にすがっていた弱い私にも、できるだろうか?