【完】時を超えて、君に会いに行く。
勝手にライバル視された挙句、親友の座にさせられて。
彼方からしてみれば、いい迷惑だよね。
「おはよう、彼方」
私もまだ眠そうな彼方にあいさつをする。
「ん、おはよ」
ふわぁっとアクビをして、また今にも寝てしまいそうな勢いだけど、とりあえず目を覚ましてくれたようだ。
「月曜日かー。週の始まりはダルいよね〜」
唐突に、沙奈がため息まじりに言った言葉にドキンとした。
……今日は月曜日。
そして私の目の前には、笑ってる航がいる。
あれは夢?
それにしては、リアルな夢すぎた。