【完】時を超えて、君に会いに行く。
扉の先に
目を覚ますと、それはいつもと変わらない日常だった。
幾度となく願った〝過去に戻りたい〟という想いは、叶うことなく……私の時間は、確かに、着実に、刻一刻と進んでいる。
もう戻ることはない。
戻りたいとも思わない。
後悔なんてしてないから。
今までの苦しい出来事や、悲しい出来事も、些細なことで笑いあった日々も、すべてを胸に。
……私は強くなってみせる。
ちゃんと前を向いて、未来へ歩いて生きていく。