【完】時を超えて、君に会いに行く。
「違う? 私はてっきり、そうだと思ってたんだけど……」
「…………」
どうなんだろう?
でも私は、あの日……あの金曜日の日に、航は沙奈のことが好きなんだって思うと、確かに胸が痛んだ。
それはただの幼なじみとしての感情だからか。
それとも、特別な感情があるからなのか。
わからない。
まだ今が月曜日だから、わからないのかな……?
明日になれば、変わるのかな?
この気持ちも、なにもかも……。
全然わからないけど、とりあえず今は、時の流れにさからえない私たちは、明日に進むしかない。
そして、変化する想いを受け止めるしかないんだ。