【完】時を超えて、君に会いに行く。

淡い水曜日


「え、未歩帰っちゃうの?」



「うん、ごめんね。今日は寄るとこあるから」



放課後。


私は教室で、帰りの準備をしながら沙奈にそう言った。



「そっか。わかった!じゃあ私は、美術室行くけど……」



「うん」



「待てよ、未歩。寄るとこってどこ?」



すると部活のために練習着に着替えた航と彼方がやって来た。


航は私たちの会話を盗み聞きをしていたのか、そんなことを聞いてくる。
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