ORANGE SNOW
「あったあった」
さくらの部屋からリヴィアスが出てきたと思うとすぐに玄関に直行したのでセルリアは首をかしげた。
それに気付いたリヴィアスは苦笑し、手に持っている紙をぴらぴらと振った。
「これ約束の時間が早いんだよ」
なるほど、と頷くとリヴィアスは靴を履いて「いってきます」と早々に飛び出していった。
同時キッチンの方から異臭がし、吐き気がするのを我慢し急いでパンを飲み込むと新聞を畳んだ。
「おねーちゃん、卵!卵に殻入ってる!」
「別に体にいいんじゃない…」
「目覚ましてよおおお」
朝に弱い上に料理が苦手なさくらを必死に手伝う蓮華に健気だな、と思いつつも机の上にある書類に手を伸ばした。
このキュアスリー、プリムロウズは主に現場で動くのがリヴィアスとセルリアで、依頼を受けたり片付けたりする雑務はさくらがやってくれていた。
さくらを手伝いながら蓮華は自主的に勉強をしている。
1枚ずつ見ていき、今日するべき仕事を見つけるとその書類を手にとり玄関に向かった。
それに気付いた蓮華が、あまりの異臭に鼻をつまんでいたのを止めてセルリアに手を振った。
「いってらっしゃい、セル!」
「はーい、いってくるね」
セルリアもそれに手を振り返し微笑むと、家を出る。
騒がしい朝が今日も終わった。
さくらの部屋からリヴィアスが出てきたと思うとすぐに玄関に直行したのでセルリアは首をかしげた。
それに気付いたリヴィアスは苦笑し、手に持っている紙をぴらぴらと振った。
「これ約束の時間が早いんだよ」
なるほど、と頷くとリヴィアスは靴を履いて「いってきます」と早々に飛び出していった。
同時キッチンの方から異臭がし、吐き気がするのを我慢し急いでパンを飲み込むと新聞を畳んだ。
「おねーちゃん、卵!卵に殻入ってる!」
「別に体にいいんじゃない…」
「目覚ましてよおおお」
朝に弱い上に料理が苦手なさくらを必死に手伝う蓮華に健気だな、と思いつつも机の上にある書類に手を伸ばした。
このキュアスリー、プリムロウズは主に現場で動くのがリヴィアスとセルリアで、依頼を受けたり片付けたりする雑務はさくらがやってくれていた。
さくらを手伝いながら蓮華は自主的に勉強をしている。
1枚ずつ見ていき、今日するべき仕事を見つけるとその書類を手にとり玄関に向かった。
それに気付いた蓮華が、あまりの異臭に鼻をつまんでいたのを止めてセルリアに手を振った。
「いってらっしゃい、セル!」
「はーい、いってくるね」
セルリアもそれに手を振り返し微笑むと、家を出る。
騒がしい朝が今日も終わった。