ORANGE SNOW
「蓮華?」
あまりの仕事の多さにため息が出そうになったが飲み込み、一息つこうとしたさくらは、急に違和感を感じそう呟いた。
それにきらを寝かしつけ部屋から戻ってきたセルリアは首をかしげ口を開いた。
「いないわよ」
お使い行ったじゃない、と言われ、そういえばそうだったと思いふと時計に目をやった途端、驚きの声をあげた。
「ちょ、もう9時?」
「あ、まじだ」
ひたすらに後片付けをしていたリヴィアスがその言葉に反応し、「夕飯忘れてた」と声を上げると同時―、はっとした。
「そういえば蓮華遅くないか?」
「―…ッ!」