14さい。-初キス-【短編】
三門は口をゆっくり開かせた。
「…なぁ……」
「……なに?」
「キス…してみる?」
少し、顔を赤らめて
そんなことを言う三門。
「……ぇ?」
突然過ぎて…
なんて答えたら、
いいんだろう……。
三門が…好きだから…
嫌。
では…ないけれど…
かと言って
付き合ってもないのに
キスとか…駄目な気が…
でも、そんな真剣な瞳で
言われたら……。
揺れる心。
戸惑いを隠せないわたしは
目を泳がせる。
「……俺は、矢野が…好き。」