14さい。-初キス-【短編】





「今、 恥ずかしい事、言わないで

って思っただろ?」



「…っえ!?」



なんで…?!


口をパクパクさせるわたし。




「矢野の事は全部お見通しだから。」



意地悪そうにニッと笑った。



そして、また


真剣な顔に戻る三門。



三門はわたしの腰に


手を回し


頭を包むように手で覆う。



「……好きだよ…

千晴……」


耳元で小さく囁いた。


あ……私の名前…


久しぶりに呼ばれた…。


嬉しい…。


「わたしも、だ…よ……

たい、よ…う…」

三門の顔は段々と近くなって

わたしはドキドキと胸を鳴らしながら目をギュッと閉じた。




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