14さい。-初キス-【短編】






掃除が終わってほうきを片付けていた時



大きな影がわたしを覆う。


顔を上げると三門がわたしをじっと見下ろす。



「……三門?

どうしたの?」


不思議そうにわたしが訊くと


「……なぁ…」


と呟く。



…なぁ…って?


その言葉に首を傾げる。


わたしはロッカーの扉を閉めて、

自分のカバンを取りに行こうとしたら



ぐいっ──


腕を引っ張られた。


< 6 / 21 >

この作品をシェア

pagetop