海がみたい



「俺、おまえが好きなんだけど。」


「知ってる」


「しかも、すげー好き」


「うん」


でさ、考えたんだけど、


「うん」


「おまえが望むなら何でも叶えてやる。苦労はさせない、傷つけない。大事にする、プラス幸せにする」



だから、



「一緒にいろよ」





―――あの頃俺らは、ただ、求め合っていたのか。奪い合っていたのか。


いまだによく分からない。

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