【完】いじめっ子と戦ってみよっか【いじめられっ子更新済】
その日私は未来ちゃんたちを呼び出した。
誰も来ない体育館倉庫。
ほんのり私たちを照らす光はとても頼りない。
寂しさを感じ、緊張を、怖さを増す。
「あの日、私の机に消ゴムを入れたの、誰?」
未来ちゃんとその他の女の子三人を見る。
「知らないわよ。てかあんたが私の消ゴム盗んだんでしょ」
「私、盗んでないよ。何で未来ちゃんの消ゴムなんか
盗まなくちゃいけないの」
カマをかけようか。そしてカマと言う名の賭けをしよう。
「私、見たんだよね、未来ちゃんが私の机に消ゴム入れてるの」
嘘。見てないよ。けどこれは賭け。
きっとこれが外れたらもっといじめられるんだろうな。
「えっ、私……」
「京くんと仲良くするの嫌だから、
私をイジメの標的にしたんでしょ?」
未来ちゃんが京くんのこと好きだって、ずっと前から気づいてた。
別にそのことについて私はなんとも思わないし、
くっつくかくっつかないかも興味ない。