【完】いじめっ子と戦ってみよっか【いじめられっ子更新済】
「……もういい。今後、私には関わらないでね」
これが、小学校生活最後の未来ちゃんとの会話だった。
あれから教室に帰っても誰からも話しかけられない。
京くんとも距離をおいた私。
私は弱い。
弱くて弱くて、いじめっ子に立ち向かったはずが
結局は空気の存在になってしまった。
いじめを止めることなんて、私にはできなかったんだ。
弱くて弱くて弱くて。
頑張った。立ち向かった。怖いもの知らず。
そう自分で思い込み、有頂天になっているだけだった。
それから中学校は大好きだった陸上を理由に、
みんなとは違うところに逃げ込んだ。
卒業式、誰とも話さずに小学校生活に幕を下ろした。