未来への一歩【短編】
-紅葉side-


私は池中紅葉


私は小学5年生のとき


病院の先生から言われた


「紅葉ちゃんは重症筋無力症です」


私、病気なの?


「これから病気の説明をします。よく聞いてくださいね」


そう言われて病気の説明を聞いた


私は聞けば聞くほど


病気の恐ろしさが増していった


「まぶたが重くなってきたり、物が二重に見えてきたりします。悪化すれば…体が動かなくなってきます。呼吸筋の筋力低下によって呼吸停止もありえます」


小学生の私には難しい話だった


だけど





私の病院は悪化したら死んでしまう


そのことだけは、理解できた


家に帰ってから


泣いた


涙ってこんなにもでるんだってくらい


泣いた


でも、私には泣くことしかできない


友達に話したら


何人かの友達が離れていった


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