未来への一歩【短編】
いかないでね?
突然君の様子がおかしくなった
「死んだおばあちゃんと、犬がいてる」
と言い出した
LINEで話してて最初は冗談だろうっておもったけど
本当っぽかった
たぶん、この話をほかの人にしても、信じてもらえないと思う・・・。
けれど、書きます
「迎えがきてる、あっちにいけば楽になるんかな」
って言いだして
必死でとめた
何度も叫ぶようにLINEで呼びかけ続けた
「ごめんな、もう無理かもしれやん」
そう言われた瞬間、私も頭が混乱してきた
「いくな!いくな!今逝くべきじゃない!」
って何度も説得して、あっちにいかないように
引き止めつづけた
それをやってるのは
夜中
家族が皆寝てしまってるから
泣き叫ぶことなんて絶対にできない