少年アリスと箱庭遊戯
少年アリス、第一のセカイへ。
・・・在須side・・・
短いようで長い回路をひたすら歩いていると、やがて光源となっていた光に辿り着いた。
ここもドアかよ…どんだけドアがあるんだこの世界。
半ば呆れつつドアを開く。今度のドアはスッと開いた。
開けた途端に風がサッと吹き抜けていく。
ここは室内のはず…なのに風は吹いて草は生えて空が見えている。
…考えるのは、よそう。分からない事が多すぎる。
グルリと見回して目についたのはテーブル、椅子、テーブルの上に乗っている本と箱庭の隅の方に空っぽの棚。
取り合えず椅子に座ってみる。ガーデン用の奴で座り心地はあんま良くない。
しっかしここは気持ちいいな…暖かくて、風も吹いてて…
ついウトウトしてしまう。するとテーブルの上の本がひとりでにパラ…と開き始めた。
「…ッは!?何だよ、コレ…ッ!」
慌てる俺をしり目にパラパラとページはひとりでにめくれて行く。
十数枚めくれた所でめくれて行ったのと同じぐらい唐突に止まった。
おずおずと覗きこむと小さな扉の絵。それと…何だこれ、warz&weiss…?
…英語…なのか、コレ。とにかく読めん。アンド以外読めん。
どうすりゃいいんだ…と途方に暮れる俺を尻目に、
ただの絵だったはずの扉はパタン、と開いた。
もう声も出ねぇ。一々ツッコムのも疲れてきたわ…
開いたドアの先はまた漆黒。光なんて見えやしない。
…何でかその黒が気になって、手を伸ばした。
触ると紙の感触。別に吸い込まれたりもなにもない。
ちょっと残念なような安心したような…複雑な気分だ。
興醒めして紙から手を離すとさっきとは比べ物にならないレベルで睡魔が襲って来やがった。
逆らいがたい睡魔に襲われて意識を手放す。
眠りについた少年の体は、足元から徐々に色が薄くなって…
やがて、始めから何も無かったかのように消えた。
短いようで長い回路をひたすら歩いていると、やがて光源となっていた光に辿り着いた。
ここもドアかよ…どんだけドアがあるんだこの世界。
半ば呆れつつドアを開く。今度のドアはスッと開いた。
開けた途端に風がサッと吹き抜けていく。
ここは室内のはず…なのに風は吹いて草は生えて空が見えている。
…考えるのは、よそう。分からない事が多すぎる。
グルリと見回して目についたのはテーブル、椅子、テーブルの上に乗っている本と箱庭の隅の方に空っぽの棚。
取り合えず椅子に座ってみる。ガーデン用の奴で座り心地はあんま良くない。
しっかしここは気持ちいいな…暖かくて、風も吹いてて…
ついウトウトしてしまう。するとテーブルの上の本がひとりでにパラ…と開き始めた。
「…ッは!?何だよ、コレ…ッ!」
慌てる俺をしり目にパラパラとページはひとりでにめくれて行く。
十数枚めくれた所でめくれて行ったのと同じぐらい唐突に止まった。
おずおずと覗きこむと小さな扉の絵。それと…何だこれ、warz&weiss…?
…英語…なのか、コレ。とにかく読めん。アンド以外読めん。
どうすりゃいいんだ…と途方に暮れる俺を尻目に、
ただの絵だったはずの扉はパタン、と開いた。
もう声も出ねぇ。一々ツッコムのも疲れてきたわ…
開いたドアの先はまた漆黒。光なんて見えやしない。
…何でかその黒が気になって、手を伸ばした。
触ると紙の感触。別に吸い込まれたりもなにもない。
ちょっと残念なような安心したような…複雑な気分だ。
興醒めして紙から手を離すとさっきとは比べ物にならないレベルで睡魔が襲って来やがった。
逆らいがたい睡魔に襲われて意識を手放す。
眠りについた少年の体は、足元から徐々に色が薄くなって…
やがて、始めから何も無かったかのように消えた。