◆ 未来の魔女 ◆
ルネットは 大ばあさまの話を
聞きながら
一生懸命 自分の手のひらを
見つめましたが
未来も 何も 見えませんでした


それでも

今の自分にできる 精一杯を
丁寧に 頑張ればいい

それだけは わかりました


「そしたら
 大ばあさまみたいな
 魔女になれる?」


「ああ もちろんさ

 きっと 未来には
 わたしよりも ずっと
 素敵な 魔女が
 いるだろうよ

 それだけは 魔法を
 使わなくてもわかるさ」

にっこりと笑う 大ばあさまに
ルネットは 抱きついて

「ほんとにっ!

 がんばるよ

 今の私にできる精一杯」

そう 大きな声で 言いました

 
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