◆ 未来の魔女 ◆
ですが

大きな水晶玉は 見つからず
たくさんの 魔法の本は
ひとつも 読むことが できませんでした


ルネットは 大きなため息を
ひとつ つきました



その時です


「どうしたんだい?」


後ろから ルネットに
声をかけたのは
ルネットの だいすきな
大ばあさまでした


ルネットは ビクッと 全身を
震わせたあと
静かに 振り向きました

そこには まっ黒な
魔女の衣装を 着て
優しそうに 微笑む
大ばあさまがいました


「大ばあさま……

 勝手にお部屋に入って
 ごめんなさいっ!!」

 
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