青春の香りはビーズ玉
中から男の人が出てきた。
170cmはあるだろうか。しっかりした長身で、なかなかの顔立ちな人だった。
「あの…、さっき大声で呼んでたの、あなたですか?」
「あっ、そうです…。すいません……。えぇっと、バイト………とかって、出来ないですかね?」
男の人は、随分と悩んでいるようだった。
コンビニならまだしも、こんな、
顔の知れた人ぐらいしか来ない、商店街の駄菓子屋では、人出がいるとは思えなかった。