悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~


「………」


一瞬の沈黙のあと……。


「きゃぁぁぁっ!!!!」


キンッと、鼓膜が破れそうな程の女子の叫び声に、あたしは耳をふさぐ。


「ルカ様の好きな人がこの学校にぃぃ!?」


「どこのどいつじゃぁぁっ!!!」


「絶対に見つけ出してやる〜〜!!!」


その人を見つけ出したところでどうするのかあたしにはわからないけれど、彼に群がる彼女達の表情はメラメラと闘志に燃えていた。


「ねぇ、サラっ!!!」


ガシッと強くあたしの肩を握った梓が、左右に激しく揺らしてきた。


思い出せない変な夢のせいで寝不足の頭がズキズキと痛んで、こめかみを押さえた。




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