悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「いつの間にこんなに変わったの?ここ……」
あたしはグルリと廊下を見渡して言った。
「ヘイリ様とルカ様。そして大魔王様がお力を合わせて、このような雰囲気にされたのです。とても素敵でしょう?」
フフフとシキが笑ったので、あたしは大きく頷いた。
凄い‼
短期間でこんなにも変えられるなんて‼
魔界へ対する恐怖が、何もなくなった。
「あ、そうだシキ」
あたしが聞くと、シキは眉をあげてあたしを見た。
「ヘンリーは?」
「ヘンリーなら私達より先に魔界へ行ったと思いますが?準備がございますので」
不思議そうにあたしに言うシキ。
「ヘンリーがどうかなさいました?必要でしたらヘンリーをお呼びしましょうか?」