悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~

悪魔と人間の関係



翌日、あたし達は悪魔と人間について学ぶことになった。


悪魔と人間の、昔の関係だ。


昨日はパーティだったのでドレスだったけれど、今日は自由に私服。


色々城内を歩いて回るらしいから、あたしは梓と一緒に、動きやすいショートパンツにTシャツを選んで着た。


庵可くんも、ジーンズに黒のTシャツ姿だった。


昨日パーティーのあった部屋に一旦呼びだされたあたし達は、今日何をするかの説明を受ける。


その間、あたしは梓の側から離れないよう腕を組んで立つ。


この部屋に集まったのは、あたし達3人と、フランさん、ヘイリ、ルカ、あとは王族と親しみのある悪魔男女合わせて5人。


合計13人と、執事、メイドさん達。


……あれ?


ヘンリーがいない……。


あたしはルカの目を盗んでシキに歩み寄り、シキに耳打ちする。


「どうしてヘンリーいないの?」


梓も、あたしの隣で腕を組みながらゴクリとつばを飲み込む。


シキはあたしの耳打ちを不思議そうに見ながらも頬笑みを作った。


「ヘンリーは夏季休暇中ですよ」


「夏季休暇?」





< 195 / 296 >

この作品をシェア

pagetop