悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~


「学校の図書室で、この指輪が反応した場所にいた人を‼」


「…………」


「庵可くん‼」


ざわっ‼


一気に周りがざわついた。


「何だって!?」


ルカの眉間のシワが深くなる。


「庵可くん、あたしが声を掛けると、すぐに本を本棚に戻したの‼背中を使って、あたしから隠すように‼」


あの時は何も思わなかったけど、こうやって色々なことが繋がっていくと、怪しい事ばかりだ。


結界を通り抜けてこの屋敷に入って来た事だって、納得がいく。


庵可くんとヘンリーが仲間なら、ここの図書室と学校の図書室が繋がっているって言うのもわかるし。


……あれ?


待って……。

そう言えば……。


庵可くんと初めて会った日も、確かこのネックレスに後ろに引かれる感じ、なかったっけ?


ヘンリーに会った日と、同じように……。


最初から、このネックレスが教えてくれてたんだ!


それなのに、あたしは何にも気づかなかった。




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