悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「梓!どこ!?」
ずっと足を進めていくと、そこはもう行き止まり。
白い骸骨がたくさん眠る、ガラス張りの棚……。
地下牢の隅から隅まで探していると、ガラス張りの棚の下の石造りの入れ物のフタがガタガタと震えていた。
あたしはルカの袖口を引っ張り、その入れ物を指差す。
ルカがゆっくり歩みを進め、石造りの重たいフタを開けると、その中には……。
「梓‼」
少し体力の弱った梓が、薄らと目を開けてあたしを見た。
その瞬間、梓の瞳に涙が浮かぶ。
「……サラ……。よかった」
梓の体が小刻みに震える。
「死ぬかと……思った……」
梓の声にも力が入っていない。
あたしが梓の体に触れると、とても冷たくなっていた。
「もう大丈夫だよ、梓。ごめん……。気づいてあげられなくて……」
あたしも泣きながら梓を抱きしめた。