悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
翌日、あたしが教室に到着すると、みんな頭を混乱させ、あたしを待っていた。
何からどう説明をしたらいいのか……。
ルカとは知り合いだったということは言えるにしても……ルカは実は悪魔の王子で……なんて、言えるわけがない。
「サラ!!」
“おはよう“の挨拶もなく、教室に入った途端梓やクラスメイトの女子達があたしに群がって来た。
ルカとは朝は別々に登校するようにしたから、ルカはまだ来ていないようだ。
“サラ様、明日の朝はご自宅までお迎えにあがります“
なんてシキに言われたけど、全力で断ったんだ。
だって、あんなに高級な車がいきなりうちの前に現れたりなんかしたらご近所が驚いてしまう。
それに、まだあたしはお父さんとお母さんに何も話してないから。
いつかは話さないといけない時が来るんだけど、”悪魔の彼と生活したい“なんて簡単には言えないし。
もうちょっと、うまく説明できるようになるまでは秘密にしておきたい。