悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~


サラサラの茶髪。クリクリな二重の目。肌の色はルカのように白くて、身長はあたしよりは高いけれど、男子にしては低い方だった。


その男子は、目を口を丸く開けたまま女子の輪をゆっくりかき分けてあたし達に近づいてくる。


グイ。ルカが、あたしの手首を引いて、少し自分の体にあたしを隠す。


……何?

なんで、あたしを守るように隠すの?


「……ルカ?」


あたしが、ルカの行動に疑問を抱いてルカの顔を見上げると……。


グググ……。今度は、なんだか首に付けてるネックレスが後ろに引かれたような気がした。


誰かに引かれたとか、そんな感覚じゃない。


ネックレスが、あたしの動きを制御したように感じた。


「世の中に、こんなイケメン存在するんすね」


物珍しそうにルカを見る彼だけど、彼もまた、イケメンの分類に入る。


ルカがクールで大人の色気があるなら、この子は無邪気で子供っぽい可愛さのあるイケメンだ。


「あ!いきなりすみません。僕、1年の庵可 タスク(アンカ タスク)って言います。2年生にイケメンが転校してきたって噂を聞いて見に来たんです」


男の子なのに、イケメンのルカに強い興味を示し、あたしを見て更に目をキラキラさせた。




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