悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「とにかく、これ以上コイツに付きまとったら貴様に見張りを付けさせる」
「えー!?見張り!?そんな悪い事僕しませんって!!」
庵可くんはルカの腕に絡みついてまるで子供みたいに、地団太を踏んだ。
「てか、執事とか見張りとか、そんなに金持ちなんすか!?」
「離せ。貴様誰に触れているのだ」
グググと、ルカの眉間にシワが深く刻まれる。
ヤバい。
このままだとまたバレそうになる。
「ちょ!ルカ!!もう教室行こう!!ね?ほら、庵可くんもチャイム鳴るから。早く教室入って!!ね?」
あたしが言うと、庵可くんはブーと頬を膨らせませ、仕方なく頷いた。
なんであたしがここまで気を張らないといけないの?
てか、なんで庵可くんはあたしに付きまとうの?
ややこしくなるから、もうやめてよ……。
ルカの機嫌を取るの、かなり大変なんだから……。