悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~


「ねぇ、サラ。昨日のあの、タスクくん?あのあと、もうあんたのこと聞きまくってきたよ」


「え!?」


後ろのルカが気になって少し振り返る。


ここでその話はしないで欲しい。


また不機嫌になるから。


あたしは目で梓に訴えようとするけど、梓は全くそれに気づいてくれない。


どうして庵可くんも、そんなにあたしに興味を持つの?


もっと他にいるでしょ?可愛い子。


「なんか、サラの好きな物はなにか~とか、あのイケメンと付き合ってどのくらい経つのか~とか、親友は誰~とか」


「…………」


「あ!親友はあたしって答えたよ!!自信持ってね!!」


フフンと鼻を鳴らしながら、梓は自分を指差している。


「少しでもアピールしとかないとね~。サラばっかりずるいよ。イケメンばかりに好かれてさ」


いや、好かれてって……。


庵可くんは、別にあたしのことが好きってわけじゃないのでは……?





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