悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「それに雨まで。もうあたし、ルカの行動監視するのにいちいち寿命が縮まり……」
「俺ではない」
「は?」
ここに来て知らんぷりするの?
いい度胸じゃん。
「俺じゃない?ルカじゃなければ一体誰が雨の降りそうになかった空にモクモクと雨雲を集めてあんな集中豪雨を降らせるって言うの?嘘をつくにも程が」
怒りにまかせて一息に言うと、ルカはおもむろに辺りを気にし始めた。
キョロキョロと辺りをうかがい、あたしを自分の方に引きよせる。
「……え?なに?どうしたの?」
ルカのおかしな行動に、少し不安がよぎる。