悪魔なキミと愛契約~守るべきもの~
「なんか感じるの?」
何か問題でも発生した?
「いや……。何でもない」
あたしの肩から力を抜いたルカは、まだ辺りを気にしてるようだったが、あたしの体を解放した。
一体、なに……?
この雨は本当にルカのせいじゃないの?
夏の不安定な天気のせい?
それにしても……不自然な降り方だ……。
あたしは首を傾げながら、まだ降りしきる真っ暗な空を見上げ、少し肌寒くなった二の腕をさすった。