溶ける温度 - Rebirth -
先程までの深夜のゆったりとしたドライブウェイに、センスのいい洋楽が流れる車内の居心地は最高で。
対向車のカーライトもきらきらと綺麗で、まるで夢の世界にいるみたいだったのに。
どうしてだろう。私の現実は夢の世界とは程遠く、思い出せば出すほど、心がしんどくなる。
「満さんとは……夢、だったのかな」
呟くように零れ落ちた私の本音は、真さんの耳に届いただろうか。
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